読書
数年前に、本を読むのが非常に好きな皆様と
関わらせていただいたことがありました。
その中にいると自分の読書量がどんなに少なく、読む本が偏っていて
知らない物が多かったかを思い知らされたものでした。
まったくそこでは、古典文学から絵本、漫画まで幅広い書物の紹介や感想が
飛び交っていましたから。
当時、そこの皆様に紹介されて興味を持ち読もうと買い込んだのにもかかわらず
それが思ったよりも長編で、やっかいで、難解で、
なかなか読み進むことのできない一冊がありました。
この手の長編って、私にとってはものすごく取っつきにくかったのですよ
読み始めても、なかなか作品の世界に入り込めず
文字だけを追っているようなつまらなさを感じていたのですが
どうして読み進むことができないんだろうと考えてみるに
その本の内容は厳粛なのにも関わらず、
私は、なかなか厳粛な気分になれそうもない性格の持ち主だからではないかと思い当たり、
「あー、こりゃ読み終わりそうもないな、挫折かな」
と投げそうになりました。
試しにこの本を、病院の通院バッグの中に入れておきました。
病院での待ち時間って長いですからね。雑誌なんかじゃ直ぐに読み終わっちゃうし飽きます。
もちろん声高におしゃべりできる場所じゃないですからね。
いやでも、この本を読むしかないだろうと思ったんですよ。
それでも病院バッグに入れっぱなしになっていた期間が
3年くらいありましたね。
去年あたりから、家族の通院のため病院に通う回数が増えたり
自分が体調崩してしまったり、なんだかんだと病院の待合室にいた時間ってけっこうあったようです
長編だったのですが、とうとう読み終わりましたよ。
なんだか、とっても充実した気分に浸っています。
なんとか読み終わってみたら、「やっぱりこれってすごいや」
って思いました。
それでもって、この本を紹介してくださった方に
「何とか読み終わりましたよ」
って報告を差し上げたかったのですが、残念ながら
今では、当初の会が存在していませんので、
自分のブログなどに書きとめておこうかと思いました。
そうそう
肝心な本のタイトルですが、”カラマーゾフの兄弟”です
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