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2010年8月25日 (水)

手術当日

7:00浣腸・・・これは嫌い

安定剤のおかげで夜はよく眠れた。
ただし、生理のピークであったため、パジャマが少し汚れてしまった
看護師さんに代わりのパジャマをお願いする
(入院中は、病院からパジャマを貸与された。『当院では感染防止のためでそうして欲しい』と。病院の方針らしい。1日73円のレンタル料を取られた。持ち込む荷物が少ないのは良かった。汚せば随時新しいのがもらえるけど通常は1週間に2枚しか渡されないらしい。)
「着替えるのだったらOP衣に着替えてしまいなさい」と、看護師さんにOP衣を渡される

OPは2時から、それまで絶食・・・ひまだ

8:00 実家の父から見舞いに行くと携帯に電話が入る
自分で運転して来るから道を教えろという。
暑いから、無理しなくていいと言ったが聞かない。
父が到着するまでずっと携帯電話で相手をするのは無理だと思ったので
夫に、「父が来るからフォローお願い」とメールした
夫は午後から休みを取って来てくれる。今は仕事中だろうけどごめんよ。

8:20 主治医の先生が病室にやってきた
昨日入院してから一度もお会いしてなかったのでちょっと不安になりかけていた
「よろしくお願いします」と伝える

のどが渇いて仕方ないけど水は飲めない
辛かったら、うがいしてと看護師さんに教わる
でもうっかりうがいしたらそのまま飲んでしまいそうで、持参したマスクをかける。
乾燥した感じは和らいだ。

8:45 点滴始まる。手術用の太い針。うまく血管に入ったようで痛くない
9:00 手術室担当の看護師さんが手術と麻酔の説明に来る
入院前にも受けた説明の最終確認といったところかな
全身麻酔で行う開腹手術による子宮摘出、卵巣は残す。ただし病気が見つかれば卵巣も摘出。
術前の検査では卵巣は大丈夫との所見だった。

10:00 検温と血圧測定
血栓防止用ストッキングと、手術用帽子、使い捨てパンツを渡される。
術前30分くらい前までに準備しておいてねとのこと
おなかが空いて気力が出ないのでボーっとしている
眠い。昨夜の安定剤、まだ効いているのかな
「長女、早く病院に来てくれないかなぁ」と心細くなる

新しい患者さんが二人入院してきて病室の空いてるベッドはなくなった
一人は外科で足の静脈瘤の治療をしている。もう一人は大腸の内視鏡下でポリープを取った人
なぜか二人とも過去に子宮の手術をされていて
私が今日、子宮筋腫の手術をするのだと話したら二人とも当時の体験談を話してくれた
一人は筋腫で全摘。もう一人は子宮頚がんで部分切除だったそうだ。
おしゃべりをしているうちに半日は、らくらく過ぎていった

13:45 看護師さんが迎えにきた。直前に夫と長女も到着した
着替えは済んでいたのでそのまま徒歩で手術室へ向う。
手術室入口でメガネを娘に手渡し入場。
自動ドアが開くとピンクの手術衣をつけた看護師さんが
一列に並んでいっせいにお辞儀をしてくれた。
いらっしゃいませ~状態か?
でもメガネがないから良く見えないよ

中央の台に上る。
高い。狭い。寝心地悪い
OP衣を脱いで裸になる。
脱ぐ傍からテキパキと毛布をかぶせてくれるので恥ずかしくはない
BGMがかかっていたから、何の曲か看護師さんに尋ねた
曲名は不明。有線放送でランダムに曲が流れているらしい
「内視鏡のDrはジャズがお好きですよ」
なんておしゃべりしてくれるのでちょっとリラックス
ふいに頭の上から緑の帽子にマスクとメガネの男の人が現れて
「酸素マスクかぶせますよ」
「酸素流しましたよ。よく吸って」
「麻酔注射入れますね」

ここで記憶はぷっつりとぎれる


次に感じたのはおなかの痛み
はじめは遠くのほうで痛かったのだが、やがて強烈に近づいてきた
「ひょっとして手術中に目が覚めちゃったのかしら」
と考えたが。次の瞬間私の名を呼ぶ母の声が頭のてっぺんから降ってきた
「あー。来てくれたんだ」
と思ったけど。体が動かない。口も動かない。目が開けられない。
誰かが手を握っているのを感じたので握り返す。
後で聞いたら、夫の手だったらしい
看護師さんが「どうですか」
ときいてくれたので、やっとの思いで
「痛い。痛い。おなかいたい」
といった。「おなかいたい」を繰り返すだけがやっとでほかに何も言えなかった

座薬を入れられる感覚があった。
でも痛みは引いてこない。汗がどっと出てくる。体中ぐっしょり濡れているのがわかる
看護師さんが
「着替えますか」
と言ってるのが聞こえたけど、そんなことより痛みをなんとかしてくれ
「やだ。痛い。痛い」
と痛いばかりを繰り返した。
父と母が帰って行くらしい声が聞こえた。夫が挨拶している声も聞こえる

看護婦さんは汗取りようにタオルをパジャマの下に入れてるのがわかった
「今、座薬入れたばかりですからね。すぐに次の薬使えないんですよ。少し時間置かなければいけないので我慢してね」
という。
「そんなぁ。話違うじゃない。手術前の説明だと、『手術の痛みは我慢できるものじゃないから痛みはできるだけ訴えてね』って言ったじゃないかぁ」
って思ったけど喋れない。口から出てくるのは「痛い。痛い」ばかり
看護師さんが、
「少し向きを変えれば楽になるかも」
といって腰の脇にまくらを挟んでくれた
少し楽になった気がしたけど、それはほんの少しの間ですぐに新しい痛みがやってくる
「痛い」
と言いながら別の方向に向きを変えようとすると傍にいたらしい長女が手伝ってくれた
同じく傍らにいた二男が足をさすってくれた
その後2時間長女と二男は必至で寝返りを打たせたり足をさすったりし続けてくれたらしいが
意識の朦朧としている私は「痛い」を繰り返すばかりだったので
長女は泣き出してしまった。嗚咽を漏らしているのが横のほうから聞こえるが目が開かないので見えない。
慰めてあげたいけど、うまくしゃべれない。

やがて主治医の先生がやってきて
「患者さんにはね、痛みが治まってから麻酔が覚めるのが一番いいんだけど
そうすると、麻酔覚めないんじゃないかってみんなが心配になるの
だから、いったん目ざめさせるけどこの時何かをしても患者さんも家族も疲れちゃうの。
もう一度注射して患者さんを眠らせるね。次に目ざめたときには今ほど痛くないはずだから
だからもう、心配しないで帰りなさい」
と話していたのをとてもよく覚えている。
長女がすすり泣きながら、二男が割と冷静に受け答えしてるのが聞こえた

間もなく注射針のチクリとした痛みを肩のあたりに感じ、その位置からしびれが全身に放射状に伸びていくのがわかった
その後の意識は飛んでいる。

再び痛みで目を覚ますが今度は目をあけることができた。
目の前にナースコールがぶら下がっているのを確認する。
ボタンを押すと看護師さんがやってきて痛みを訴えると肩に注射される。
しびれが広がっていく。意識が飛ぶ

血圧計が動く音で目ざめたり、看護師さんに声をかけられて目ざめたり
注射される感じで目ざめたり
何回目かの目ざめの時、痛みは遠くに去ったことに気がつく
体がやたらと重い。何日寝ていたんだろうと考える。あまりに体が重かったのでそう考えたのだけれど
実際はそれほど時間はたっていない。

手術室の隣の回復室にいるのだ・・・そう長女が言ってたのを思い出す
窓がなくて真っ暗だ。全自動血圧計が勝手に膨らんで勝手に血圧を測っている
心電図か何かの機械が治療室っぽい音をさせている。
ベッドわきの壁に何か丸いものがあることがわかったが、それが時計だと気が付くまでに長い時間がかかった
メガネがなくて良く見えないうえに、麻酔で視力も弱っていたのかな。

お腹の痛みよりも腰の痛みがひどい
寝返りしたいが体が重くてうまく動けない。
力を入れようとするとお腹が痛い
それでもジタバタしているうちに横を向くことができた
様子を見に来た看護師さんが扉を開けた時、陽の光が差し込んだので朝だと思った
おしっこがしたい・・・あれ・・・おしっこの管がいれてあるはずだよね・・・どうしておしっこがしたいんだろう?
看護師さんに伝えると
「検査のために蓄尿しているんですよ。すこしがまんしてね」
という。我慢しろといわれると、我慢できない気がする。
文句を言いたくなる気がする。わがままな患者だな。
我慢する時間は、看護師さんが採尿の準備をする時間だけだったようだ
まもなく容器に水が流れる音が聞こえてきてお腹が楽になった。

楽になると眠気がやってきた。再び眠った


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